秋の七草
もうすぐ、川の土手にススキがなびく季節が訪れます。
イネ科多年草のススキは、その花穂の形から、尾花と呼ばれます。茅(かや)とも呼ばれ、かつて、民家の屋根の葺き替えは村民総出の大プロジェクトでした。
ススキが茂る風景は、秋さながらの景色ですが、今、土手で最大の勢力を振るっていのはセイタカアワダチソウです。
外来種のセイタカアワダチソウは繁茂力が強く、花粉と地下茎でもってその勢力を拡大していきます。
ただ、あまりにも強い繁殖力のせいで過密しすぎ、根が地下で酸欠になってしまい、養分や水分をお互いを奪い合うようになり、やがてコロニー全体が衰退していくそうです。
ススキはそんなことはなく、共存しあう。
外来種にはない在来種の底力。
萩(はぎ)、尾花(おばな)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)
『人みなは 萩を秋と言ふよし 我は 尾花が末を秋と言はむ』
あなたの秋の七草はどれ推しですか?
(スタッフ M)